妊活通信ー赤ちゃんを望むあなたへー

パートナーとの相互理解

■体の熱を奪う心の「冷え」

「冷え」と言えば、手足などを思い浮かべるのが一般的でしょうが、心の中に芽生える「冷え」にも注意が必要です。
不妊治療は女性への心理的負担が大く、正直言って男性にはその苦しみはわかりません。するとパートナーの態度によっては、さらに追い打ちをかけられることもあるのです。
男性のちょっとした態度の変化にびくびくしてしまう女性もいますが、実際には勉強不足な男性が多く、不妊の責任を無自覚に女性に押しつけてしまうことがあるのです。 同様に無関心でいることも女性を苦しめます。 「妊娠のことは女性にしかわからないから」と無関心を装うのは百害あって一利なしです。
男性の理解が足りないと、次第にカップルの関係が悪くなり、お互いの心が離れてしまうことも起こります。
特に女性の場合、東洋医学では「心が冷えると体も冷たくなる」と考えます。内因、即ち感情の乱れが「冷え」を誘発してしまうのです。
そもそも女性と男性では不妊に対する考え方が根本的に違うということを知っておきましょう。 女性にとっては月一回生理が来ますから、妊娠できないということは年12回期待が裏切られるということにもなります。
しかし男性にとっては「たったの1年」でしかないのです。 このギャップはなかなか埋まりませんので、女性の側も「そういうものだ」と思っておいた方が心理的負担を減らすことができるのではないでしょうか。
もちろん男性が女性の立場を理解して支えてくれれば、それに越したことはありませんけどね。 女性と男性では、どうしても感覚的に大きなズレがあることは否めません。 子供を産む側とそれを見ていることしかできない側では、やはりどうしても差が出てくるのでしょう。
大昔から男性は狩りと収穫が仕事、女性は家事と出産・育児を手がけてきました。 私達の先祖にとってはそれが当たり前でしたね。
しかし、昔と比べると男女の役割は変わって来ました。 今では専業主夫もいますからね。 次第に性差は埋まってきているのかもしれません。 ところが女性には、生物学的に男性にはない強い願望があります。 「子供が欲しい」という普遍的な欲求。 これは驚くほど強力です。 だから子供がなかなかできない時、男性の落ち込み方と女性の落ち込み方とでは、まるで重さが違うのです。

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